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第四章 借金
このA子は私に幾度と無く小銭単位の借金を繰り返した。私はあまり気にはしていなかったが、数年経ってA子の借金は6000円程になった。
その頃である。
A子と約束していたものを期日に持ってこない事が何度も続き、こちらが少し強い口調でメールをしたら縁を切るとブチキレて来たのだ。
メールで言い合いの末に連絡が途絶えたのだが、その言い合いの際に、仲間外れで心が傷つけられた事を遠回しに伝えると、なんとA子は気付きもしないし覚えても居なかったのだ。
勿論、謝罪する気配もない。
更に「金を返せば気が済むのだろう」と捨て台詞と小為替6000円を送りつけてきた。
感謝も謝罪も何もない当て付けのお金など受けとりたくはなかったので送り返した。
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