自分のやるべき事

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ーーー ーーーーーー 華「・・・ん」 目を覚ますと、私は知らない部屋で、布団に横になっていた 華「ここは・・・どこ」 周りを見渡すが、何もない 私は・・・ ーー スゥ  「ああ、目を覚まされましたか」 突然、女の人が入ってきた 華「貴女は・・・」  「あれ、さっき会ったばかりなのに、もう忘れ   てしまったんですか?」 そう言うと、女性の背中から真っ白な翼が現れた 華「・・・っ!!」 そしてその翼を見た瞬間、次々と記憶がよみがえってくる そうだ・・・ あの後、色々あって気を失ってしまったんだ 華「いえ、ちゃんと覚えていますよ。琴音さん」 そう言って、ニッコリと笑う もちろん、作り笑顔だ 琴「そうですか。良かったです」 琴音さんも微笑み返し、側に近付いてくると、おぼんにのった湯飲みを私の目の前に置く 琴「水を持ってきましたが、飲みますか」 華「はい、ありがとうございます」 私は湯飲みを受け取り、一気に飲み干す 華「・・・ぷはっ」 琴「安心してくださいね。ここには貴方を傷付け   るような輩はいませんかから」 私が湯飲みをおぼんに置くと、琴音さんが私を安心させるように優しく声をかけてきた 華「はい」 今の状況を理解しているが、まだ頭が追いつかない 自分が妖だとか 天使だとか まるで夢を見ているようだ
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