Obstruction(Ⅰ)

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 大樹がそう言って、緑色のセダン車に乗り込んでエンジンを掛けた。  倉庫内に、爆裂と表現して等しいエンジン音を轟かせて出発。  レブリミットに当たる回転数までアクセルを蹴りつけ、丁寧とは呼べぬ乱暴なシフトワークで緑色のセダン車を加速させていく。  倉庫から車が遠退いても、暫くエンジン音が埠頭中に響いていた。    
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