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「相変わらず、大樹のエンジンはノンVTECやのに、良え音してはるわ」
ルナはそう言って、ソフトボックスに入った残り僅かの曲がってよれたLUCKY STRIKEに火を点けた。
直後、ルナは側に居た綾を顎で使う。
「モタモタしとるとサツが戻って来るで。
早ぉ行きや」
「う、うん・・・!
行ってきます!」
綾もメタリックを散りばめられたミッドナイトパープルに染まる小型の3ドアハッチバックの車へ乗り込む。
大樹に続いて、綾が倉庫から出発した。
先程の大樹の車より、力強いサウンドで加速して行く。
「さぁ、馬鹿とハサミは何とやら・・・
馬鹿どもが行きよった・・・
本命はウチっちゅうこと知らんでな・・・」
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