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そして忘れてはいけないのは二人とも 半獣と言うこと。
王子であるルディアは猫の半獣で従者であるグレイは犬の半獣なのである。
自由気ままなルディアは狭い所を見ると入りたくなるし意外と忠実なグレイは取ってこいに否応なく体が反応してしまう。
元いた世界でも半獣であることを隠しているグレイとは対照的にどこであっても自分を隠さないルディア。
今ももちろん耳と尻尾は出ている。
「王子はもう少し隠した方が良いですよ、それ」
「ん?ああ、やっぱりわかるか?この王としての風格が!気品が!いやぁ隠しててもわかるものだにぃぎゃあぁ!」
「この丸出しの耳と尻尾の話をしてるんです」
「痛い!痛い!痛い!取れる!取れちゃう!引っ張んないでぇ!」
力一杯耳と尻尾をグレイに引っ張られ涙目のルディア。彼の的を得てない発言にイラッとしたのか優しげな笑顔を浮かべるグレイは更に怖さが増している。
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