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「何事?アカギもおっちゃんらもどうしたの?」
ひょっこりとルディアはアカギの横から顔を出す。
アカギを今回は一方的に止めることはしない。町の入口でふざけて絡んでいた彼とは明らかに雰囲気が違ったからだ。
馬鹿だのアホぃだの言われているが、そういう所はルディアはちゃんと見ている。
寧ろ感情の機微にはグレイよりも敏感だ。
「こ、こいつがいきなり胸ぐら掴んで来たんだ!」
胸ぐらを掴まれている男が吠える。それが気に入らないのかアカギは更に胸ぐらを掴む手に力を入れる。
すると、ルディアほどの背丈のある男が地面から浮いた。
周りも胸ぐらを掴まれている男もぎょっとする。
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