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「ここは私達が元いた世界とは違うかもしれません。半獣と言う種族をここの人達は知らないかもしれません。最悪の場合、異端児として死刑という展開もゼロではありません。もっと慎重に行動して下さい」
「言いたい事は理解した…!気を付ける!だから!いい加減耳と尻尾引っ張り続けるの止めてえ!寧ろそんな中でも お話ちゃんと聞いてた俺を誰か褒めて!」
真顔で最もな事を言われ、こちらも真面目に聞いていたが我慢の限界とばかりに半泣きでシャー!と毛を逆撫でグレイを威嚇するルディア。
「わかって頂けたなら良かったです」
にこにこしてグレイは頷く。ようやく離して貰えると期待してかルディアも同じく頷く。
「でもムカついたから暫くこうしてます」
にこにこ微笑んだままグレイはさらりと告げてはぎゅむぅぅ!と更に力を入れて耳と尻尾を握る。
「にぎゃあああ!お前どんだけドSなんだよぉぉ!」
ルディアの叫びは辺りにこだました。運悪くモンスターを引き寄せてしまったようだ。
そのまま戦闘へと移行。
「にゃにぃ!?」
「余計な事をしてくれましたね…」
「俺のせいなの?!」
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