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その彼がここまで怒りを露にしていると言うことはこの男達が何かしたからだ。
「あ、悪魔の子だって言ったんだ!だってそうだろ?!この真っ赤な髪と言い、その金色の目と言い…伝承にある悪魔と同じじゃないか!」
ああ、そう言うことかとルディアの瞳は鋭いままだ。
ああ嫌だ。吐き気がする。どこにいたってこういう事は存在するのか。
見た目の差別やそれに伴う言われのない言葉の暴力。今は言葉だけだが実際に肉体的な暴力を振るわれている人もいる。
「……伝承の特徴にこいつが似てるから悪魔の子だって?」
「そうだ!それにこんなに野蛮だ!見ろ!こんなことするなんて人間のすることじゃねぇ!」
胸ぐらを掴まれている男は再び吠えた。
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