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「…何とか穏便に解決したな…っと。アカギ?…ア、アカギさん俺…鎖骨折れそう…どしたよ?」
男達を見送り、ルディアは息を付く。するとアカギが背後から抱きついてきたのだ。
不思議そうに名前を呼ぶルディアだがぎゅうううと腕に力を込められるとその表情を引きつらせる。
「……なんで…あんな事言ったんだ…」
「あんな事?」
「……お前はオレに謝れって言うと思った…」
「言うわけないじゃん。お前は何にも悪い事してないのにさ。てかお前普通にしゃべれるのな」
ルディアの言葉に一度緩められた腕にまた力が入り、こてんとルディアの肩口にアカギは額を押しつけた。
「……アカギさん…俺の鎖骨折る気…?…てかマジでどうしたよ?実は甘えん坊か?」
ルディアはアカギの行動にその意図が分からず苦笑いを浮かべる。でも拒絶することはなくあやすように鎖骨を締め上げる腕をトントン軽く叩いてやる。
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