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大した食事も与えられず、仕事をこなせない子供に待つのは暴力だけ。
意識も定まらないくらいに殴られ寒空の中、外に放り出された。
薄れ行く意識の中で、死さえ覚悟した。
体が動かない。体がどんどん冷たくなっていく。
人の姿も保てなくなり外だと言うのに犬の姿に変わってしまった。
しかしそれすらもグレイはどうでも良かった。死ぬなら死ぬで構わない。ゆっくりと瞳は閉じられていく。
「おい!大丈夫か!」
聞こえてきた声に閉じかけていた瞳はそちらを向いた。
そこには金髪の髪をした自分より年は下くらいの青い瞳の少年がいた。
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