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「なんでこんなボロボロなんだよ…すっげー怪我してるし!お前のお父さんと お母さんどこだよ!俺っ探して来てやる!近くにいるんだろ?いやっそれより病院…!」
心配そうなその瞳はキョロキョロと辺りを見渡す。
そんな人はいるわけがない。どこにも…。
「いない。病院へも連れていかなくていい。俺が死んだって誰も悲しまないし泣くことはない…俺は誰にとっても不必要だ…このまま捨て置け…」
誰もいらない。誰にも必要とされない自分は何のために生まれてきた…?
そんな問いが浮かんでは消えていく。
「なら、俺と一緒に行こう!誰もお前の事をいらないって言うんなら俺が貰っても良いだろ?俺と一緒に帰ろう!」
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