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目覚めたグレイは自身を必要だと言ってくれたルディアの従者に自ら望んでなる。
周りの古い人間達からは、従者は王の王子の盾であり剣である。必要とあらばその命を差し出しお守りするのだと教えられた。
自分には命を救われた恩がある。教えられるまでもなく、それが寧ろ当然だと思った。
しかし彼は己を家族にまでしてくれた。
彼は最初からずっと家族のように接してくれていた。
「お前を見つけたあの日からお前は俺の家族だよ。だから守るのだって当たり前だろ?従者だろうが何だろうが大切な奴を守るのに理由なんていらねえよ」
彼はそう言い、歯を見せて笑ったのだ。
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