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「…悪趣味な奴だな…普通は味わわせたくないって思うだろうに…」
「……知って欲しいと思うのが俺ですよ。貴方がどう思うかが知りたいんです。俺と同じ思いをして貴方がどう感じるのか…何を思うのか…」
猫は散々グレイの背を引っ掻くと満足したのかスタスタと歩いて行った。
ぎゅっとルディアはグレイの服を握る。
「部屋に戻ったら俺が手当してやる。……悪かったよ…根に持ちすぎだ…お前は…」
「謝って欲しいわけじゃないんですけどね…。それはお断りします。またミイラ男みたいにはなりたくないですから」
「遠慮すんなよ。今度は大丈夫だって」
あの時のようにルディアは歯を見せて笑う。
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