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次の日の昼間、酒場にて
「いやぁ…清々しい太陽の光ですねぇ…」
「……ヤバイ…廃人の人が何で太陽の光を嫌うのかわかった…こんな光ですら眩しすぎて体力削るからだ…ああ…死にそう…」
艶々としているグレイとは対照的にいつもは太陽大好きっ子のルディアがげっそりしている。
「なに吸血鬼みたいな事言ってるんです」
「お前は寝たからいいよ!俺は一睡もしてないの!……ああ…大声出したらクラクラしてきた…」
ルディアはその場にへたり込む。
「……いざって時には私が貴方を守りますから安心して下さい、王子…」
珍しく真剣な表情でグレイは優しい言葉をかける。
「グレイ……。…ってお前があんな事したから寝られなかったんだろ。今日は流されてやらないからな…」
一瞬流されそうになったルディアだが、そもそも自分が寝れない原因を作ったのは他ならぬグレイだ。白けた目で見つめる。
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