可愛い彼女の愛で方

朝、起床。

彼女を離し最後にポンポン頭を撫でた俺はベッドから立ち上がりクローゼットに向かいシャツを脱ぎ始める。

「わわっ…じゃ、じゃあご飯準備して来ます…！」

口を尖らせていた美鈴は俺が着替え始めたのを見て慌てたようにそう言ってパタパタと部屋を出ていった。

相変わらずだなぁ。俺は一人ほんわかした気持ちになりながら真っ白なワイシャツに袖を通す。

ズボンもスラックスへと履き替え、面倒だがネクタイもキュッと締め背広とあいつに編んで貰った手編みのマフラーと鞄を持ち俺は一旦洗面所へ。

そこまで髭は濃くないし生えてくるタイプじゃないが薄っすらでも生えているとその方が逆にダサイ。

顎に触れると軽く当たる髭。シェーバーの電源を入れ綺麗に髭を剃る。それほどかからず俺の顎はツルツルになった。

顔を洗い、うがいをし備え付けのタオルで顔と口元を拭く。きちんと洗濯をされていて嫌な匂いがしない。

いつもありがとうな、美鈴。

最後に髪をセットし俺は洗面所を後にした。