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※※※
「うう~ん!!」
ヘスティアは大きく背伸びをした。肩の骨がごきごきと音を立てる。
目の前の机には、完成したばかりの小説の原稿。
「次はどんな話にしようかなぁ…」
彼女はちらりと窓に目を向けると……なんていいタイミング。
妹のヘラが足音荒くこちらに向かってくるのが見えた。
目と眉、ものの見事に吊り上がってるよ~。怒ってる怒ってる。
「ヘスティア姉さま~、聞いて下さいよーっ!!」
「はいはい、落ち着いて。
まずは飲み物でも如何?」
ヘスティアは穏やかな笑顔で椅子と「生命の酒」をヘラに薦めた。
……さぁて、これで次の話のネタはばっちりね~!!
って内心ほくそえんでいたのは言うまでもない…。
【Fin.】
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