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「他の誰よりも、一番綺麗だよ」 「ヘラ無しじゃいられないんだ」 ……数々の言葉と贈り物、それに燃える様な眼差しに根負けしたヘラ。 当時の妻の座には掟の女神・テミスが居たのだが…。 「私と結婚してくれるなら、あなたの物になってあげる」 天界、実は一夫一婦制が原則。ヘラの愛を享受する為ならば、とテミスと離婚してまで手に入れたヘラを差し置いてまたしてもゼウスは浮気を繰り返すのである! もうネタは上がっている。 今回の浮気相手は、アルテミスの従者をしている、カリストという美しい娘。 「…超あったま来た! 絶対許してやるもんか~っ!」 ヘラの脳ミソ、完璧に沸騰してます。 …どうやって罰を与えようか。 ……そうだ、あの美しい姿からは想像出来ない程の醜い獣に変えてしまおう。 妻子ある男と通じる事、その罪を思い知るがいい。 ヘラは結婚や愛情の女神。 どんなに頼んでも浮気をやめないゼウスを罰しても意味が無いなら…相手の女とその子に罰を与えるまで。
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