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原案(あらすじ)
目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。
(頭痛い、、、)
シオリは昨晩のことを思い出した。
出張がキャンセルになって恋人のユウジの家に行くと、知らない女とコトが始まる直前だった。
修羅場ってやつだ。
怒りが沸いたが、そこは冷静な私。取り乱しはしなかった。
問題はそこから。
状況を把握した女は、ユウジを軽蔑するように一瞥して
「彼女さん知らなかったの。これじゃダメね」
と言った。
はぁ?浮気しといて何様!?
しかも美人だし。私より冷静だし!
怒りと驚きで動けない私を置いて女は帰った。
ユウジは平謝りするだけでラチがあかない。
私は家を飛び出し、バーに行ってしこたま酒を飲んで――
自宅マンションの階段で寝たらしい。
「なんやねん!!」
思わず関西弁で叫んだ。
数日後の休日、女と鉢合わせた。隣には男がいる。
またしても怒りと、加えて勝ち誇った気分で女に近づいた。
「あんた、彼氏いるのに浮気してたんだ?えっ、結婚指輪って、不倫!?きゃー!!」
言いながら、パニックを起こす私。
女は相変わらず冷静だった。
「うるさい人ね。恥ずかしいから静かにしてもらえる?
例の件は夫も承認済みだから。あとアンタじゃなくてマユね」
理解できない私に、仕方なくマユは夫と別れ2人になると衝撃的な話を始めた。
マユは既婚にも関わらず同時に複数の人と恋愛して、それをパートナーも認めているというのだ。
ユウジもそれを知って付き合っていたと。
そんなアホな話あるか!
絶対おかしい。
不倫だよね?でも相手がいいならいいのか
いやいや、、
拒否反応しかないが、マユの事が頭から離れない。
追いかけまわしていると
「あなたの嗜好は否定しないけど、私はそういう趣味ないから」って
私もないわ!
マユはいつからそうなったのか。
シオリの恋愛はどこへ向かうのか。
おかしな女の友情を軸に進む新しい愛のお話。
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