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アノニマス
間違いに気づいたまま流されてる
頭上の視線は 平等になれるはずもなく
こんな当たり前なことに気づく賢さも
等しく配られていたと言い切るの?
自覚してしまったなら すぐ崩れてしまいそう
怖くて怯えて泣くことも いっそ運命ならよかったのに
悲しむくらい 嘆くくらい 好きにさせて?
無数に散らばり 明滅する電子の渦の
中へ自分を溶かしてしまえ
形を失ってもなお エラーコードは止まなくて
足先から広がる波紋のすべてに
含まれる破片を追い切れないの
名前なんか 塗りつぶして
起き出した自我を麻酔に漬けて
銘ある刃に魅了されてる
斬られた頭蓋骨に頬ずりしたいの
ため込んだ矛盾に 生じるモーメント
こんな当たり前のこと 気づけなかった?
触れてしまったなら 脆く壊れてしまいそう
軟弱に頑固にくすぶらせ いっそ悪ならよかったのに
消えるくらい 笑うくらい 貶として?
無心に白紙の盤へ 賽を転がした
選択はもう疲れたの
存在さえしなかった嘘が 貪り食べられたって
半端な正義で損壊するなら 骨まで砕いてよ
食べ残しは酸に漬けて
跡形もないほど焼いてしまって
原子よりも小さく砕いたって
逃げ場なんてないのさ
電子にまで小突かれて
いつか渦からも弾かれよう
いっそ運命なら
いっそ運命なら
いっそ悪なら
いっそ悪なら
名前に意味もあるのにね?
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