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「やー、いい天気だなー!Croudia?」
「貴様!黄 余暉!何故此処にいる!?」
ここは【患趣】の庭。
以前は訓練場として使用されていたが、最近新しい訓練場が出来た為、ここは憩いの場として利用されていた。
クローディアくんが今日の為にと、赤さん、青くんに許可を取り、場所を借りたのだ。
「BBQやるって聞いたからよー、材料調達してきてやったぜ?なぁ、Brother?」
「うっ……」
目の前に野菜や肉をダンボール箱で差し出され、クローディアが躊躇する。
流石に材料を頼むのは憚られ、自前で用意したのだか、量が少ないと思っていた所だった。
後方を見ると、九垓が申し訳なさそうにこちらを伺っている。隣にはうさぎちゃんもいた。
「いいですよ!一人も二人も三人も増えても変わりませんからね!……ごめん、夜宵くんもいいかな?」
「…………僕は別に」
絶対いいとは思って無さそうだ。相変わらず目線が合わない。
「だとよ!Brother」
「エ!?いいデースか!?
ありがとうございマース!!」
「あんどうも、いい?」
クローディアくんはフンッと鼻でため息をつくと、作業に取り掛かった。
慣れた手つきで火を起こし始める。
「へぇ~、上手いもんじゃん!何も出来ねー坊ちゃんみてぇな顔して」
「オニイサマっ!!」
……相変わらず一言余計な男である。
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