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「はー、おいしかったデース!」
「おいしかったー」
「…………(コクン)」
皆、満足に食べ終え、さあ後片付けを始めよう!と動き始めると……
余暉がいない。
「!!黄 余暉!!食べるだけ食べて、逃げた!?」
「あっ!」
九垓がクローディアくんの頭を指差す。
「おボーシ!おボーシがないデースよ!!」
「ほんとだー」
「……ま・た・ア・イ・ツ・か!!」
クローディアくんが悔しそうに地団駄を踏む。
その頃。
「ふんふーん♪アイツちょろいなー。おもしれー」
クックッと愉しそうに軍帽を頭に載せて嗤う余暉。
「そこまでだ」
カチッ、と脳天に銃口を向けられている。
「あー、見つかっちまったか」
両手をあげ、笑顔で振り返ると、恐い顔のキースさんがいた。
「こないだのチョコの礼にそのままブッ放してもいいんだけどな。管理局の人間を殺ると後が面倒そうだ」
「俺様もやすやすと殺られるシュミ、ないけどな」
余暉はキースさんの頭に「ほいっ」と軍帽を置くと、何もなくなった後頭部で手を組み、鼻歌を歌いながら帰っていった。
「ヘッタクソな鼻歌だな」
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