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しかし、未波には、これの原因の察しはついた。
どうせ仕事が遅すぎたか、
失敗をして、部内の誰かに嫌味か小言でも言われたのだろう。
だから敢えてそれには触れずに、すんなり頼まれ事を引き受ける。
それと同時に、彼女の胸の内は、別の意味で少しだけ躍った。
レイ、驚くかな。
久しぶりに見られる恋人の顔とそんな気持ちも手伝って、
メール室に向かう足取りも少しばかり浮かれてくる。
ところが、いざ懐かしいメール室へ行って驚いたのは、未波のほうだった。
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