あらすじ

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* 【目が覚めると、そこは屋外階段の踊り場だった】 前日の学校帰り、母の不倫現場を目撃してショックを受けた奏は一睡も出来ず、翌日の昼休みに屋上で佇んでいた。母の不倫相手の男性は、自分が通っている音楽教室の先生だった。 天才ピアニストの父を持ち、将来を嘱望され続けることにプレッシャーを感じる毎日。父からいつも認めてもらえず、有名音楽院に入っている兄ばかりが認められるというジレンマに苛まれている。 秘かに想いを寄せている幼なじみの相沢遥でさえも、奏の兄のことが気になっているようだった。 それらに加え発覚した母と尊敬する教室の先生の裏切り行為に、奏は何もかも嫌になる。 屋上を後にして階段を降りていくと、踊り場の壁にもたれて座りこみ音楽を聴く同級生の小柴豆太郎に遭遇する。豆太郎に思いがけず呼び止められた奏は、成り行きで彼が作った曲を聴くことに。 クラシック以外で初めて耳にする音が新鮮で、奏はつい聞き入ってしまう。聴いているうちにいつの間にか踊り場で眠ってしまった奏は、置いてきぼりにしたお詫びにと、豆太郎からライブのチケットを渡される。奏は幼なじみの相沢遥を誘って観に行く。 そこで楽しそうに演奏する豆太郎達バンドの姿を観て、奏は自然と自分の心が弾んでいるのを感じる。そんな中、帰り道に遥から奏のピアノは最近楽しそうじゃないと言われてひどく落ち込む。 数日後、音楽室で奏が鬱憤を晴らすかのようにがむしゃらにピアノを弾いてるところに、ギターケースを肩に提げた豆太郎が現れる。豆太郎は、いきなり奏を自分のバンドに入るよう誘う。 奏は豆太郎のバンドの誘いに、期間限定の約束でのることにする。誰かと共に音楽活動をすることで、奏は演奏することの楽しさを少しずつ見出だしていく。 やがて、奏は遥に想いを告げる為、兄も出場するピアノ音楽コンクールに自分も出場することを決意して……!? ☆悩めるセブンティーン青春群像劇。
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