第1章 帰還

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  「心配するな。 俺も一緒に行ってやる。」 バ……バウク! 「ちょ、ちょっと無茶しないでよ!」 私たちが生還出来たのは運が良かったからで……。 「ヤツの腹ん中を知ってる俺が居た方が生還率も高くなる、だろ?」 「確かにそうだけど……。」 それに単身で行ったら確かに危険だ……けど。 「ふむ、オレとしては賛成しかねる。」 だよね、だよね! 「しかしエクスカリバー殿の生還率を上げるためにも、バウクの意見は一理ある。」 え? 鬼教官? まさか……。 「確かに大型を倒す術を見つけなければ、エクスカリバー殿の言うように“まほろば“が荒野に成りかねない。」 私は血の気が引いてしまった。
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