第1章

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ある日のことだった。 「かくれんぼしよーよ!」 「うん!」 「いいよ!」 「さんせー!」 「ぼくもいれてー!」 小学生が5人。 彼らはちょうど、下校時間だった。 5人以外の人間達は次々と校門をくぐって、真っ直ぐに家へと帰っていく。 そして5人は丸く円になるとジャンケンを始める。 「「「「「最初はグー!ジャンケンポン!」」」」」 4人はパー、女の子がひとりグーを出した。 「言い出しっぺのあきちゃんが鬼ねー!」 「うん!10数えるから隠れてね!」 あきちゃんと呼ばれた女の子は顔を隠しながら、数え始める。 「いーち、にー、さーん…」 すると数えていた背後から肩をトントンと軽く叩かれる。 「なーに?どうし」 あきちゃんの後ろには見知らぬ女の子がいた。
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