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ある日のことだった。
「かくれんぼしよーよ!」
「うん!」
「いいよ!」
「さんせー!」
「ぼくもいれてー!」
小学生が5人。
彼らはちょうど、下校時間だった。
5人以外の人間達は次々と校門をくぐって、真っ直ぐに家へと帰っていく。
そして5人は丸く円になるとジャンケンを始める。
「「「「「最初はグー!ジャンケンポン!」」」」」
4人はパー、女の子がひとりグーを出した。
「言い出しっぺのあきちゃんが鬼ねー!」
「うん!10数えるから隠れてね!」
あきちゃんと呼ばれた女の子は顔を隠しながら、数え始める。
「いーち、にー、さーん…」
すると数えていた背後から肩をトントンと軽く叩かれる。
「なーに?どうし」
あきちゃんの後ろには見知らぬ女の子がいた。
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