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原案(あらすじ)
目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。
***
ナポリタン:コメットさん、助けに来ました。
コメットさん:ありがとう。
***
モニターの中にいるキャラクターの横に文字が走った。
これはオンラインゲームの会話だ。
マイナーなオンラインゲームにいそしむのは<コメットさん>こと三井健一であるオレ。
いつもパーティーを組むのはオレ以外に5人だ。
Tak
青龍
ナポリタン
さとの秋
クリス
ゲーム内のみでコミュニケーションしていて、リアルの年齢も仕事も知らない。
性別の予想はつくものの、ネカマかもしれない。
個性豊かなメンツだが、何とかうまくやっている。
今のミッションは地球に接近中の彗星を回避すること。
このゲーム、かなり面白いのにあまり有名ではないようだ。
攻略方法は全く分からない。
まあ、それも楽しいんだけど。
ミッションクリアが見えてきたある日。
<クリス>が変な事を言い出した。
現実の世界でも彗星が地球に近づいていて、衝突しそうだ
発見が遅れて、もしかすると手遅れかもしれない―
バカな。
<クリス>によると、混乱を防ぐために世界規模でその事実を隠ぺいしているとか。
メンバー全員、最初は信じていなかった。
そりゃそうだ。
しかし
<ナポリタン>がその筋から情報を得て、
<青龍>が表に出ている世界中の情報をリサーチし、
<Tak>がつかんだ某研究所のデータ、
オレの天文学の知識から割り出した予想、
<さとの秋>による総合的な分析によると
あながち嘘でもなさそうだ、という結論に達した。
ていうか、こいつら何者なんだ。
いや、そんなことはどうでもいい。
そして、不思議な事にゲームの内容と現実がリンクしている。
ミッションクリア直前のオレらの方が、解決するの早かったりして。
リアルの人たちが間に合わないなら、オレらがやるしかないんじゃないの!?
個性豊かな頭脳が集結し、彗星回避に向けて動き出す!
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