一章 出会い

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夢を追い夢に振り回され妥協と失敗、成功とEscapeの繰り返しの人生を送っている来年で28の俺は今年で4度目の職を変え今現在ニートをやっている。 自分に会う仕事がないと言ったら終わりだが何一つセンスがなく努力はするが諦め結局は言い訳を作り逃げだしてきた。 その性格に気づいたのは高校を卒業してからだが中学小学の頃は結構何でもでき、女にはかなりモテてスポーツはサッカーをやっていて髪は長く襟足を外ハネしませているガキだった。 高校に入ってからは地味な陰キャになり教室の影で小説を読んでいるごく普通の人間で目立ってはいなかった。 決して友達がいなかった訳ではなくクラスの人と仲良くできなく地元の友達とばかり遊んでいた。 でも俺の人生が変わったのが高校3年の11月、 ある先輩に説教され勉強に目覚めた。 それからと言うもの毎日家に子守り勉強寝る、勉強寝るを繰り返していた。 だが初めての勉強に何度も挫折し結局三流大学に落ち途方に暮れていた。 浪人するか就職するか。 この二者択一の状況のまま半年を無駄にし悩み続けていた。 悩んでる時にふとトイレで見かけたミツヲか誰かの詩にこう書いていた。 「頑張らなくてもいいでもとりあえず動く事だよ」 この一言に腹が立ち車の免許を取りに行き2万の車を購入した。 車を買ってからは夜中に抜け出し遊び回り結局状況は何も変わりはしなかった。 朝と夜は逆、夜中に目が覚め朝に作ったご飯を夕食の時間に食べ友達を呼びゲームをしたりカラオケに行ったり、いつの間にかニートの自分を正当化するようになり友達には働かない素晴らしさや情けない話ばかりを語っていた。 そんな俺だが流石に思うことがあったのか等々就職を決め電気会社へ入る事となる。 だがその会社はクビになり次は自動販売機の配送その次はカメラアシスタント、不動産屋、解体、塗装屋、数々の仕事をしては辞めての繰り返しだった。 そんな事ばかりを続けている内に友達は減り遊ぶ人は三人になり終いには28になっていた。 周りは結婚や子供、出世し常務になったり企業したりと様々な人が成功してる中未だに途方に暮れていた。 こんな見るからに駄目男に働かなくてもいい時代になろうとしていた。 それはあるウイルスが蔓延し映画の様な世界になった事が原因だ。 優秀な人間もゴミ人間も平等な世界になっていった。
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