一章 出会い

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初七日、49日、そしてあっという間に一周期が訪れ法事が終わった頃一人立ち直れないでいた俺は社会復帰出来ず、家も出ていき合法ではない仕事を何度も繰り返しお金を稼ぎ縦にも横にも顔が知れ渡り、 やがて周りにいる人はまともじゃない人達が群がり人脈が広がり携帯の電話帳はキャパシティオーバーになり車も高級車を購入し髪の毛は伸びきりヒゲも生やし見た目は犯罪者の風貌をだしていた。 1年で性格や外見は激的に変わり今妹に会ってもきっと誰かわからないだろう。 そんな非合法な仕事をやり続けている間に地元で俺を見かける人は居なくなり住んでる街は砂漠に誓い草原だらけの所に家を借りそこで仕事をしている。 その意図は単純な事だった。 人は悲しみと怒りの境界線で我を見失う。 簡単に説明するなら ABCDEFG 7つのグループが存在する。 Aは全てのチームの巨塔、要は頭なのだ。 自分で手を汚さず下の者に仕事を回し様々な分野に進出させ闇の組織を広げ分布させる。 Bは主に殺しの仕事を任されている。 CとDは麻薬の製造。 Eは麻薬の密売人。 Fは監視や見張りが基本だが例外に人さらいもさせられる事もある。 Gは付き人。 大きく分けると7つあるがこれは一つのグループで連絡を取り合ったり内密に行われる。 そして俺の所属するグループだが最初の段階ではGに居たがある事が原因で今はAの幹部に所属している。 Aの中にも5人の幹部が存在し、その中にも一人一人位が異なるが決してこのグループはヤクザではなくただの行き場を失くした社会不適合者の集まりなのだ。 だがここまで落ちぶれたにも経緯がある。 ちょうど妹が亡くなりその後後を追うようにばあちゃんが帰らぬ人になり家族は破綻し母さんは弟達2人と自衛官のおじさんと共に実家に残り俺は一人出ていき今に至るが、そもそもの原因は俺にあるのかもしれない。 妹がこうなったのも家族が破綻したのも俺があの時あいつにあんな事をしなければ妹は生きていたのかも知れない。 あの事とは、真田雄介。 こいつとの別れの時あいつの恨みを買ったのかもしれない。 その腹いせで妹を殺したのだと思い込んでいた。 そのお陰で俺は闇に落ちあいつへの復讐を企みこうしてこのグループへ所属した。 だがつい最近信じられない出来事が起ったのだ。。
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