僕の知らない君それが一番許せない

君はいつも僕を置いて行く。

君は
よく笑った。
よく怒った。
よく喜んだ。

誰に対しても公平で
誰に対しても…

君は同じ態度。

そして
不意に見せる朧げな瞳。

君の中には誰も踏み込めない君だけの場所がある。

………そこに僕は踏み込みたい。

そしたら君は

泣いてくれるのだろうか。

弱みを見せない君が愛しく

そして

壊したくなるほど憎らしい

〇終〇