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コンピューターが、先攻後攻を決めるルーレットを開始した。
“プルルルルルルルルルル… ”
という電子音が鳴りだし、画面には“先攻”と“後攻”の文字が交互に高速で表示される。
やがて電子音と交互に表示される文字の間隔が、徐々に遅く成って来る。
そして、その間隔が長くなって止まりそうになる。いよいよ、どちらかが先攻か決まるようだった。
“ポーーーーン!”
という電子音と共に、こちらの画面には「後攻」の文字が表示されていた。
「後攻か、まぁ良いだろう。どっちにしても直ぐに勝てるからな。行け!コンピューター!!」
博士はそう叫ぶと、試合に向けて気合十分である。
「コレヨリ、タイセンヲ、ハジメマス」
ゲームの音声が、ゲーム開始を宣言する。
と同時に、A・Iコンピューターが音声を発し始めた。
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