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「ホームレスしてるとななんとなくそいつがいい人間どうかわかんだよそもそもこの国の人間は俺みたいなのをお前みたいには助けねえんだ」
「あの、僕は確かにこの国の人じゃあないですけど、でも僕は後藤さんを助けたいと思います」
「そ・・・そういうことじゃあないんだがな、まあいいよとりあえず今日はありがとうよ俺は帰るぞ」
そういって、後藤さんは僕の家から出て行った。
なぜだろう、ひきとめればよかったのに、後藤さんからはもうこれ以上は関わるなというような雰囲気を僕は感じ取った。
「よし!やるぞ!」
もしかしたらこれは僕の使命なのかもしれないと
そう思い僕は決断をしたことに行動を移すことにした。
・・・そんなことがあり僕は父さんが言っていることの意味が理解できました。
僕はこの国にきてわかったことがあります。
自由と平等は決して交えることはないんだということです。
僕らの国はどこにも自由なんてなかったけれども本当に平等だったと思います。
後藤さんの国はとても自由ですけど平等ではありませんでした。
全くもって逆です。
だから僕はこのことに気づき僕の国と後藤さんの国で人材交換システムを作る計画を今は立てています。
このシステムは僕が後藤さんに会わなければ思いつかなかったとおもいます。
僕は僕の国になじむことが出来ませんでした。
僕のようになじめない人は少なからずいると思います。
また逆に後藤さんの国にも同じように自分の国になじめない人は大勢いると後藤さんは言っていました。
平等な国である僕の国と自由に選択できる後藤さんの国。
全くもって逆の国だからこそ僕はこのシステムはうまくいく自信があります。
なのでお父さんどうかこの国にこのシステムを導入させてください。
これは平等な国を作ったお父さんにしか頼めないことです。
どうか息子である僕の一生のお願いを聞いてくれることを期待しています。
とても固い手紙になってしまいましたが1週間後そちらの国に向かうのでその時はこの国での楽しい思い出話を持っていきます。
安田 亮 より
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