エブリデイ・エブリワーカーズ

私たちは、お互い少しの間睨みましたが、すぐに笑顔に戻って、近寄りました。

何か、同じものを感じたのです。
私と彼女で、似たようなものを。

「……ちょっと、付き合えよ」

天使の方が、イモ焼酎が入ったお猪口を渡します。

「……あなたも、私に付き合ってください」

私は、梅酒の入ったグラスを渡しました。

嫉妬心。それは、いつの間にか消えていて、全てに満足している幸せそうな天使は、私とよく似た不器用で頑張り屋の天使になっていました。

「今朝は、ごめんな。あれ、あたしのとこの馬鹿が間違えてさ……」

なんだ、そうなんですね。

私は確信しました。

「いえいえ、そういうこともありますよね。私のところの上司もですね、いろいろ最悪で……」

嫉妬なんて、こんなものだったんですね。

それから、お店が閉まるまで、私たち二人は仕事の愚痴や最近の悩みを話し合い、深い夜を一緒に明かし、連絡先を交換し、互いの健闘を祈ってから別れ、次の日の仕事に備えるのでした。