エブリデイ・エブリワーカーズ

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私は激怒していました。 今朝のことです。死神として今日も立派に魂を狩ろうと、七時十二分に寿命を迎えるご老人の方の家に伺ったときのことでした。 私はしっかり下準備をしていたはずでした。この家のご老人がどのような病にかかっていて、どのような治療を受けて、どのように生活しているのかを調べ、天使の方といついつに魂を狩りに行きますとアポイントメントを取り、忘れないように鎌を常に携帯したままお風呂や就寝を終えました。 それなのに次の朝、ご老人の家に先に着いていた天使の方から、こう言われたのです。 『すまないね。あの方の悪行は冤罪だったから、私たちが預かることになった。契約は破棄する』 契約破棄。つまり白紙です。 私の苦労が水泡と帰した瞬間でした。
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