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「あのさ…、えっと……、誰にもさ、話した事ないんだけど………」
ーーーーったく、なんだよ、さっさと言えよ。こっちは久しぶりの公園で早く走り回りたくて仕方ねぇんだよ
「俺さぁ、実はーーー昔から犬の気持ちが分かるんだよね。」
ーーーはあ?
「その犬が考えている事やして欲しい事とか…」
は、はぁぁーん。
分かった。
なるほどな。
無理もない。
ここの所、コイツずっと寝不足だろ?頭が疲れてんだよな。まあ、前からもおかしい奴だなぁとは思ってたよ。だけど遂に頭にきたかぁ。可哀想にな。
僕が目の前のヤツに哀れんだ視線を向けると、
「いや、確かに寝不足だけどさ。そうじゃ無くて…なんつーかさ、ガキの頃から分かるんだよ。犬の気持ち。」
はあぁぁぁ!?
コイツ、今、僕の思ってること分かってる?
「そんな驚くなって。だからさ、お前が俺の事をあまりよく思ってないのとか全部わかってるんだぜ。あれ、結構、辛いんだよなぁ。へこむ。』
マ、マジで!?
「ああ、マジだ。」
ウ、ウ、ウウゥゥゥゥウウウウウーーーーーワンッ!
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