4人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「だけどさ…」
ヤツがそのまま言葉を続ける。
「あん時のお前の言葉、嬉しかったんだよなぁ。俺がダメかもしれないって弱気になってた時にさ、お前、叱っただろ?俺の事。」
そんな事もあったっけか。
「あの時のお前の言葉で俺は冷静になれた。絶対、死なせないって、死なせてなるもんかって強く思えたんだ。」
そう言うと僕の頭をくしゃくしゃと撫でて、
「ありがとうな。」
って言ったヤツの笑顔はどことなく僕の大好きな彼女に似ているなって思った。
最初のコメントを投稿しよう!