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奥深く刺さる挿入が肉割る音を大きく鳴らす。下半身全てが崩れる悦楽が一気に襲い来た時、気を失うくらいに視界が眩み真っ白に変わった。
それでも藪中はソファに沈み込む私の体をお構いなしに、膝を高く持ち上げ肩に掛けると、獰猛に腰を振りたくった。重い衝撃が結合部から響き、最奥の、そのまた最奥まで漲った切っ先が侵入するのを、鮮明に感じ取るには充分だった。打ち合うと白濁と分泌液塗れになった袋が粘着し、糸を引きながら擦れ合う。
「はっ、はぁっ、誉さん、また奥が、締め付けてきてる……気持ちいですかっ?」
「あぅ――ん……き、気持ちい……っ、気持ちいです……あぁぅ、ん」
「もっと欲しい……?」
ズルリと白濁塗れになった雄を一旦先端ギリギリまで引き抜いた藪中に問われ、私は喉を引き攣らせながら頷いた。
「ん? 言葉で言ってくれないと、あげられないよ。……誉さん、もっともっと、俺を欲しがって」
引き抜きかけたそれをアピールする仕草で、藪中が腰を小刻みに回転させた。ここまでお互いに快楽に酔い浸っておきながら、余裕など無いくせに、彼の弄ぶ態度をつい恨みたくなる。
「はっ、んぅ……藪中さ……ひ、酷いです……っ」
「酷くない。誉さんが、たった一言を言えば、もっと望むものをあげますよ。ほら……」
「はっ――、あぁ!」
滑った切っ先部分がツルンと侵入した。彼の鈴|口からは大量の淫液が出ていた。二回達した直後だというのに、この具合は普通なら考えられない。発情フェロモンの効果をまざまざと知った。
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