Marriage Blue(後編)

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そして藪中が、ソファが大きく揺れ傾く程、強く捻じ込む最後の一突きを行うと、下腹部内の粘膜が捩れる衝撃と、途方も無い悦楽が大きな波となって訪れた。 「ひぅ、ぁ、あ、あぁぁぅ――……っぅ!」  隙間なく密着した体の間で、激しい痙攣と共に私は達した。三度目という事もあり、粘り気が無くなった透明色に似た精がサラサラと流れ出ては、二人の間を濡らす。 「はっ、ぐ、あぁ、イクっ……!」  藪中もビクンと全身を引き攣らせ、狙う先に怒涛の如く精を放つ。その量は相変わらず夥しかった。  二度連続で中に放出された肉壺は許容範囲を越えているのか、内部で激しく蠢いては必死に吸い取っていた。 「ぁ、あ……こんな……凄い……んっあぁ」  子宮がどんどん彼の精により塗りつぶされていく、そんな感覚に戦慄いては、心は悦びで満たされた。 「誉さん……お腹いっぱいに、なっちゃいました?……っ、はぁ、まだ出る」  藪中が微痙攣を続けながら、全てを出し終わるまで腰を、ねっとりと廻旋させる。出し切られた時、やっとこの荒れ狂った行為が終わるかと思いきや、藪中が突然私の腰に腕を回しホールドしてきたのだ。 「――っ、な、何?――っあ!」  視界が回転する。気が付くと私の体は藪中の胸に背を預ける形で寝そべり、天井を向いていた。 なんという卑猥な体勢だろうかと、赤面する中、藪中が私の足に自らの足を絡め、開脚させてきた。 (まさか……また……!?)  一体どれだけ続くのだろかと思う反面、発情は一向に引かないのも感じていた。足りない……とにかく足りないのだ。
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