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「あ、ぁっ! もう、もう……やばい。気持ちいい。イく、イきます……っ、出る……っ!」
彼が悦楽に咆哮する。
「あっ……籔中さ……ダメですっ、あぅ、ん!」
あまりの快楽に瞳は涙で濡れ、脳内では光が飛ぶ。絶頂へのカウントダウンが始まった。
「誉さんっ、誉さんっ!」
藪中が昂ぶった肉根を縁のギリギリまで引き抜き、捻じ込み突き刺す動きで最大に漲った切っ先を最奥まで到達させた。確実に狙い撃ちされるかもしれないと、危機感が生じ四肢を震わせる。
「あぁっ、藪中さん……っ! お願い、中はっ!」
「誉さんっ、あぁ、イきますよ……っ!」
高速で猛々しいラストスパートの抽挿が始まった。摩擦が一層強まると身体の芯から身震いし、肌が鳴る音に合わせて互いの袋が卑猥な動きで、ビタンビタンと打ち合っていた。
そして藪中の切っ先が、私が達する寸前に最奥の粘膜を遠慮なしに抉り擦った時――…
「ひっ、ぁ……あ゛ぁぁぁぅ――――っ……!」
私は先端から熱い飛沫を迸らせ、先に絶頂へと達した。
吹き出した熱精は二人の身体の間でぶち撒けられる。そして次の瞬間には藪中が私の腰を鷲掴みながら、上半身をグンと上げ天井を仰いだ。
「っあっ……ぐ、誉さん……っ、あっ、出る……っ!」
藪中が低く呻きながら、内部から果てる寸前の雄を一気に引き抜いた直後、その先端からは、砲弾の如く放たれた白濁精が宙を舞い、私の身体へと降り注いだ。
昨夜、何度も果てたのにも関わらず、その量は凄まじく、シャツ全体を濡らしながら私の首、顔にまで降りかかる。
濃厚な雄の匂いと、香しい彼のフェロモンが、嗅覚を刺激してきた。
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