警視庁第十九課 『ニート殺害事件』

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 事の真相はこうだ。  ひかりは普通のOL、徹は宅配便のアルバイト。二人で生活しようと思ったが、どうにもお金がなくていけない。そんな時、ひかりは澪が看護師だった事を思い出す。  実際は彼女自身の生活も困窮していたのだが、二人は澪を脅し、なけなしのお金を巻き上げた。  しかし、澪は十分に貯金がなく、二人は満足せず、澪の婚約者である小暮享也を頼ることにした。澪が以前に享也の両親が資産家である事を、ひかりに話していたからだ。  そして二人は享也に拒否され、激昂。享也の頭を、なぜか徹が持って来ていたという銃で撃ちぬいた。  彼らはその後、犯行時のアリバイを主張するため、宅配便の時間を偽装し、何も知らないふりをして生活していた。
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