警視庁第十九課 『ニート殺害事件』

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 澪のアパートを後にして、湊人と遊星は同時にため息をつく。 「彼女は犯人ではなかったか」 「そうだね」 「今日のところは帰ろう。続きは、明日以降だ」  遊星は頷き、湊人の背中を追いかけた。  第十九課のデスクに戻ると、翔大が待ち構えていた。 「お、おかえり」 「今日はもう終いだ。大井澪に犯行は不可能。捜査は振り出しに戻った。  どうだ、翔大のほうは何か分かったか」 「ちょっとこれ見てみ」  翔大が得意そうに差し出したのは、数枚の写真。  写真に写っていたのは、澪ともう一人、若いホストだった。相手は確実に小暮享也ではなかった。
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