警視庁第十九課 『ニート殺害事件』

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「よし、怪しいのは大井澪と中井徹、この二人だな」  湊人はソファに座り込み、タバコを取り出した。 「だが決定的な証拠がない。逮捕するには、証拠が必要だ」  彼はタバコをふかしながら、頭を抱える。 「そうだね。だけど、大井澪には犯行が不可能だよ。だって、彼女は四時半に荷物を受け取っているじゃないか」 「確かにそうだ。だが、裏取りができているわけじゃない。次はそこを調べる必要があるな」  彼ら三人は同時に欠伸をし、ばらばらと警視庁を出て行った。
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