警視庁第十九課 『ニート殺害事件』

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 湊人と遊星は、新しいほうの大井澪へ会いに行った。 「こんにちは」 「ど、どなたでしょうか」  自信に満ち溢れていたもう一人の澪とは違い、こちらは人に気弱そうな印象を与える女性だった。 「警察だ。話を聞きたい」  湊人がそう言った途端、澪はいきなりドアを閉めた。 「そうは問屋が卸さない」  湊人がすかさず足を入れ、ドアを強引にこじ開けた。 「いやあ、湊人、ストレス溜まってるねぇ。それじゃあ、おじゃまします」  遊星はゆっくりした動作で澪の家に上がり、部屋の中を観察した。
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