209人が本棚に入れています
本棚に追加
「い、今なんて言いました?」
「吸血鬼として、生きてもらいますと言いました。」
き、吸血鬼・・・。
自分で言葉を連呼しておきながら驚いてしまった。
吸血鬼と言えば人の生き血を吸って寿命が永く、そして翼で空を飛ぶあれだよね。
「吸血鬼・・・ですか。それは人間とのハーフとかじゃなくて本物の?」
「はい。ですが、そんなに心配するとこはありません。貴方にはしっかりとサポート役を付けますから。」
サポートと言われて少し安心した。すると、神様は二本の刀を私に渡した。
「この刀は?」
「この太刀は朔夜。もう一つは白夜という名前です。普通の刀とは違って貴方が持つと軽く感じます。貴方以外の方には振るうことすら難しいでしょう。そして、二つの刀は喋ります。」
そう言われて少し戸惑ったが、話しかけてみることにした。
「喋る?・・・私の名前は暁詩音。よろしくね、白夜と朔夜。」
恐る恐る喋ってみる。すると刀が少し輝きを放ち刀から声が聞こえたきた。
「おっ、あんたが俺らの主か。」
「詩音様よろしくお願いしますね。」
おっ、喋った!物が喋るなんて驚き桃の木山椒の木!!
普通刀が喋るわけないし、てか、物は喋らない。
神様は本当に何でも出来るのだなと思った。
最初のコメントを投稿しよう!