愛されなかった者

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「い、今なんて言いました?」 「吸血鬼として、生きてもらいますと言いました。」 き、吸血鬼・・・。 自分で言葉を連呼しておきながら驚いてしまった。 吸血鬼と言えば人の生き血を吸って寿命が永く、そして翼で空を飛ぶあれだよね。 「吸血鬼・・・ですか。それは人間とのハーフとかじゃなくて本物の?」 「はい。ですが、そんなに心配するとこはありません。貴方にはしっかりとサポート役を付けますから。」 サポートと言われて少し安心した。すると、神様は二本の刀を私に渡した。 「この刀は?」 「この太刀は朔夜(さくや)。もう一つは白夜(びゃくや)という名前です。普通の刀とは違って貴方が持つと軽く感じます。貴方以外の方には振るうことすら難しいでしょう。そして、二つの刀は喋ります。」 そう言われて少し戸惑ったが、話しかけてみることにした。 「喋る?・・・私の名前は暁詩音。よろしくね、白夜と朔夜。」 恐る恐る喋ってみる。すると刀が少し輝きを放ち刀から声が聞こえたきた。 「おっ、あんたが俺らの主か。」 「詩音様よろしくお願いしますね。」 おっ、喋った!物が喋るなんて驚き桃の木山椒の木!! 普通刀が喋るわけないし、てか、物は喋らない。 神様は本当に何でも出来るのだなと思った。
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