愛されなかった者

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――――――― ピロロロン、ピロロロン。 携帯のアラーム音が部屋に鳴り響く。目を擦りながら私はアラームを消す。 ぱっと起き上がってカーテンを開ける。 起きてすぐにカーテンを開けたから、日差しが眩しくて思わず目を瞑る。だが、太陽の暖かさを感じながら、私はクローゼットの前まで向かった。 今日は4月6日。 今日から高校1年生、 つまり入学式だ。 クローゼットの前に自分が通う高校の制服が掛かっている。思いっきり背伸びをして制服に着替えて、階段を降りた。 現在の時刻、6時。これがいつもの日常だ。
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