着信

第13話 日記の続き

1つ目、ついにはパターンがある。
電話を掛けてくるタイミングだ。

なぜわかるのかは、わからないが、こちらが電話を取れない時間に掛かってこない。
仕事中が分かりやすい例えだが、絶対鳴らない。

条件があるのかもしれない。
こちらが取れる状況で、遅れた場合だけ、おしおきが出来るとか。
それを未だに証明出来ていないのが、現状だ。申し訳ない。

そしていつも同じ時間帯に掛かってくる。だが、騙されてはいけない。
それは罠だ。

急に、違う時間に掛けてくることがある。
それで僕は、残り2回と言う状態になってしまった。

もし、ついに出会ってしまい、色々調べてこの日記まで辿り着けた人は、騙されないように、注意して欲しい。

2つ目は、サイレントマナーの秘密。
ついからは電源を切るのもやめて欲しいと言われるが、サイレントマナーだけは絶対にしないで欲しいと言われた。
これには絶対に、何かある。

だが、僕は怖くて出来なかった…。
もし確かめる事が出来た者は、僕の後に、この日記の続きを書いて欲しい。
多分、僕はもうそんなに長くない…。

3つ目は土曜日は100%掛かってこない。
なぜなら、ついは2人いると、僕は思っている。
いや、表現がおかしいな。

1人の人間に、もう1人いる。
多重人格者だと、僕は踏んでいる。

これはほぼ間違いないと思う。
これを調べるのに時間がかかり過ぎたが…。

そして僕は、分かりやすいように名前を付けた。
月～金、日は終(つい)。
土はついと呼ぶようにした。

終わりという漢字はついとも読む。
なので、漢字とひらがなで分けたのだ。

ついの日の土曜日だけは唯一、寝れる時間と言うわけだ。

だが、終の日～金まで、ずっと起きているというのは不可能に近い。

なので、次の土曜日にこちらからついに電話をしてみようと思う。
土曜日、ついに連絡して、何かあればその事をこの日記に書きたいと思う。

……日記はここで終わっていた。