第8話 確信

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第8話 確信

ブー! ブー! ブー! はっ!? 俺は頭を打ち付けて、気絶していたみたいだ…。 自分の携帯の音で、目が覚める。 「も、もしもし?」 「さっきの、9回鳴ったね? もしかしてワザとかな? ふふふっ…駄目だよ、そんなことしちゃ。 ワザとだとしても、おしきだねー?」 やはりそうか…。 これがついちゃんの言うおしおき…。 「な、なんでこんなこをとするんだ?」 自分でも何を言ってるのかわからない。 ついちゃんに何かされたわけじゃない。 でも、これは確実におかしい。 「なーにーがー? 何のことかわからないよ」 白を切るつもりか…。 「わ、わかった。俺が悪かった。 だからもうおしおきはやめてくれ…」 「やめるも何も、かずくんが8回以内に電話を取ればいいだけのことじゃなーい? あっ! 次は7回か? ふふふっ」 ほぼ、自分がやってるって認めてるじゃないか…。 「俺の何が悪かった!? 悪かった所を言うてくれたら謝罪する! ほんとうに、勘弁してくれ…」 「だーめっ! 私達の関係はこれからじゃなーい。私に会いたいでしょ? もうすぐだよ…?」 ぞくっ。 会ってしまったら、俺はどうなるだ? 「じゃあ次は7回鳴るまでに電話取ってね? じゃないと…おしおきだよー?ふっふふふっ」 ガチャ。 ツーツーツー。 電話が切れた。
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