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「あなたの表情が見えづらいのが残念ですが……」そう言って、村田は眼鏡を外す。 いつもの真面目で、冷静なイメージから少し柔らかな雰囲気に変わる。 相変わらず綺麗な顔立ちは健在で、大人の色気が溢れ出し惚れ惚れとしてしまう。 村田は再開とばかりに宗佑の胸元に舌を這わせ、赤い印を落としていく。 渉に散々残された印を上書きしていくように、村田は何度も繰り返す。 宗佑は焦らされているように落ち着かなくなり、小さく達彦さんと声をかける。 顔を上げた村田は少しだけ驚いた顔をし微笑む。 宗佑は体を起こすと、逆に村田に伸し掛かる。村田は艶めいた視線を宗佑に向け、黙ってされるがままになった。 宗佑は村田のベルトに手をかけると、チャックを降ろしすでに立ち上がったモノに手を添える。 村田が目を閉じ息を詰める。その様子に村田も余裕が無いことを感じる。 宗佑は顔を埋め、舌で優しく愛撫する。次第に先端からほろ苦い味が口内に広がり、それすらも興奮してしまう。 唾液を円滑剤に手を使いながら先端を舌で責め立てる。 「はぁっ……ちょっと上手くなってるのが悔しいですね」 村田が苦しげに呻く。遠回しに渉の調教の成果だと言われているようで、苦い気持ちになる。 「ちょっと、余裕ないので……」 そう言うとやんわりと、宗佑の頭を押しやる。 宗佑は名残惜しげに唇を離し、自らのズボンと下着を降ろすと村田に跨る。すでに自分のモノが限界まで張り詰め、頭をもたげている。 村田の驚いた顔が滑稽に見えて宗佑は苦笑いする。まさか自分が積極的にここまでするとは思っていなかった。 「ごめんなさい。僕も余裕ないので」 囁くように呟くと腰をゆっくり沈めていく。渉に解された後だったのでなんとか挿れることができ、一気に快感が背筋を駆け巡る。 「うっ……あっ、きつい……」 自分からしたことなのに、あまりの圧迫感に宗佑ははらはらと涙をこぼす。
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