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村田は宗佑のモノを握ると、前に倒れ込み宗佑の唇を奪う。
舌を絡ませ味わうように口腔を舐め回し、腰を突き上げるようにゆっくりと動かす。
どうしてそんなに焦らすのか、宗佑はもどかしさを感じ自らも足を腰に回す。
深くえぐるようになり、宗佑の淫靡な声が部屋に響き渡る。
「……っ、宗佑っ……愛してる」
村田の腰の動きが一層早まり、切なげに言葉を零す。
「うっ、あっ……僕も愛してます」
初めて名前を呼ばれ宗佑は泣きながら微笑む。
お互いに愛を囁き合い達する。村田のモノが中で脈打ち、じんわり熱い液が流れ込む。
宗佑はそれを受け止めるように自らも締め付け、追うように達する。
荒い息を吐き出し、ゆっくり村田が腰を引き抜くと、中からこぼれ落ちた液体が宗佑の腿を汚す。
「汚してしまいましたね」
村田が照れくさそうに視線を逸らす。
宗佑はぐったりした体を無理やり起こすと、村田にしがみつく。
しっとりとした村田の肌の感触を確かめるように、宗佑は自分の体を密着させる。
もう、何があろうとも離れたくない。こんなにも胸が熱くなり、愛おしいと思えるのはこの人だけだと宗佑は心が震える。
「お風呂……一緒に入りますか?」
いつもの村田の口からは到底出てこなそうな提案に、感情が高ぶる。
宗佑は急いで、お風呂場に行くとお湯を溜めるために蛇口をひねる。
やっと甘い時が過ごせるのだと心を踊らせながら。
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