平和に(2)

2/6
前へ
/68ページ
次へ
「俺は もう人間じゃあないし、歳をとることはないんだ。」 「…うん。ヤマトもそう言ってた。」 「……う…ん。」 「あんまり気にするな。」「……へっ?」 兄ちゃんは立ち上がると俺の頭を優しくなでると、照れたように頭をかいて、 「俺も難しいことはよくわからないが、大貴は大貴だしまっいいかなぁって。」「……兄ちゃん。」 「姉ちゃんには話しても大丈夫だけど、母さんと父さんと婆ちゃんには言うな。理解できないだろうし…。」 「……そうだよな……わかった。」 兄ちゃんは 笑いながらまた頭を優しく撫でると、部屋を出ていった。ベットにため息をつきながら横になり部屋の天井をみつめながら、少しほっとしていた。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加