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あらすじ
目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。
瞬時にそれを理解した神木は「またかよ」と自分自信にため息を吐き、すぐに身なりを確認して二度目のため息。
二度目のため息は安堵からのものだった。
高校を卒業してから度々記憶がなくなることがあった。
最初の頃は酒の飲み過ぎか、ストレスか、と心配する事はなかったが、さすがにこんな状態が10年続けば、それが酒やストレスのせいじゃないこと位は分かっていた。
だからこうして、こんな場所で目覚めたくらいでは動揺しなかった。
血塗れでごみ置き場で目覚めたことや、見知らぬ女が隣で寝ていたり。
一人の人生ではあり得ない経験を何度もしている。
お陰で小説のネタは尽きることはなかった。
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